勢いつけた乙女の日。久しぶりのデート。

2009年03月06日

恐怖の帰り道。

今回は不快な記述があるかもしれませんのでご注意ください。でも今日実際にあった話です。




夜。駅から家までの帰り道。

普段ならこの時間、まだ人通りがそこそこある道だけど、なぜか今日は誰も歩いていない。


駅を出てすぐの植え込みに、黒い人影が見えた。中年の男性らしい。
足早にその脇を通り過ぎたのだが、通り過ぎてすぐ、男性の影がすーっとこっちに動くのが見えた。


まさか。まさか。


いつもよりペースを速めて歩くも、確実に影は私の後をついてくる。


きゃーーーーーーーーーー!!!!助けて!!!!



もちろんただのおっさんが後をついてきた位じゃ、これだけ恐怖におののくわけはありません。生娘じゃあるまいし。
なんで私がおっさんに後をつけられると怖いと思ったのか。実はこのおっさん、



植え込みでリバースしまくってたのです…。


脇を通り過ぎる際、ものすごい音がして、ああ、やっちゃってるのねと、とっさに悟った私。
さっさと通り過ぎようと思ったのですが、まだリバース途中な状態で、おっさんは私の後をついてくるではないですか。えええええ。明らかにネクタイに付着してます。

私は後ろを振り返る余裕もなく、ただひたすら早足で歩くのみ。後方でまた音がしてるので、うへぇと思いながらもリバースしてるなら距離を離したと安心し、振り返ってみたのですが、なぜかおっさんは私との距離を保ったまま。なんで!?リバースしてるのに!?

おっさんはリバースしながらもほとんど立ち止まらず、なぜか普通の人より速い足取りで歩いているのです…!!いやあああああ、こないでえええええええ。

こっちはほとんど走ってるような状態なのに、なぜか一定の距離を保たれるのです。その間も数回リバースし、確実に自分の着ている服にもかかってるおっさん。そんな人がこっちに向かってくるんだもの、これほどまでの恐怖、未だかつて体験したことないよ!!

そうこうしているうちに、大きい通りの交差点が見えてきました。ふと見ると歩道の青信号が点滅してる状態。
そうだ、ここでダッシュして渡ってしまえば、交差点の向こうとこっちでおっさんとは離れるじゃないか!!
私は持てる力のすべてを振り切り猛ダッシュ。横断歩道半ばで赤になり、車道の車からクラクション鳴らされたけど、そんなことおかまいなしだ。これでようやっと安心して歩ける。


プップー。


おかしいな。もう横断歩道は渡ったのに、なんでまだクラクション鳴らされるの?
振り返った私は更に恐怖のどん底に落とされたのです。


おっさんが横断歩道を渡っている…!!いやーーーーーーーーーー!!!!


相変わらずおっさんは私の後をついてきます。もうホント怖すぎるんですけど!!
でもこの横断歩道を渡れば家まではあともうちょっと!最後は本気で走る私。
とにかくおっさんに追いつかれる前に家に潜り込まなければ…!!

走りながらバッグに手を突っ込み鍵を取り出そうとするも、焦ってるからか鍵が出てこない。早くして!!
やっとキーケースを取り出す。ケースから鍵が取り出せないよ…!!

なんとか家の前に到着。後はシャッターの鍵をあけて、家に入り込めば…ちがーーーう、この鍵じゃない!!あーもう、どうしてこんな時に似てる鍵の方を取り出しちゃうの!!
そうこうしてるうちにおっさんはどんどん近づいてくるじゃないですか。鍵が…鍵が…あー、焦って手につかない!!やばい!!絶体絶命!!もうだめ!!

するとおっさんは、私に追いつく一歩手前でまた植え込みの方に向かい、今度は立ち止まってリバースしはじめたのです。

同時に私も正しい鍵がようやく手の中に。今だ!!

私は急いで鍵をあけ、シャッターをものすごい勢いであけながら家に潜り込み、急いでシャッターを閉めました。



…助かった…。


その後おっさんがどうしたか知りませんが、次の日の朝、更に先の道路に点々とリバース跡があったそうです。

人生で最高に怖かった帰り道でした。


toka at 23:51│Comments(0)TrackBack(0)

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