台風すごかったね。今週もご苦労様でした。

2001年09月12日

テレビを見て。

昨日までの日記を読むと、昨日まではなんて平和だったんだろうと思ってしまった。
いや、ホントは台風だって大変なんですけど。亡くなった方だっているんだし。
でも昨日の夜に起こった事件の前ではすべて吹っ飛んでしまう。

昨日は深夜12時近くに家に帰るまで、事件のことは知らなかった。
家に着くと、親が大変なことがあったと言う。店が営業中なのでラジオでしかわからないが、ただの飛行機墜落ではないらしい。なんだかわからないまま2階に上がりテレビをつけてみると、いきなり2機目がビルに突っ込むシーンだった。
あまりにも映像がクリアに映っているものだから、最初事態がよくつかめていなかった。他の映像を見るうちに、次第に事の重大さがわかってくる。
私がテレビを見た時間には、すでに2棟のビルは倒壊した後だった。生中継で街中を映しても、最初からそこにはビルなどなかったのではないかと錯覚してしまう。
そのうちビル倒壊の映像が流れる。よくあるビル倒壊ショーのように跡形もなく崩れていく様を見て、ビルの中の人はどうなったのだろう、と考える。
ハイジャックされた飛行機が次々に墜落、炎上し、周囲の人がパニックになっている様子を見て、心が痛くなった。
そんな時。パレスチナの人々の映像が。バンを叩いて喜んでいる人、国旗を掲げて拍手してる人、そんな人々を見た瞬間、これほど恐ろしいと思ったことはないかもしれない。
実際今回の事件にパレスチナ地方が関与しているかどうかは置いといて、少なくとも数千人の人が地球上のどこかで一瞬にして命を奪われていることにたいして喜んでいる人がいる…ホントにこわかった。しかも、女性や子供までもが。私は日本人だから、こういう感情を信じられないと思うが、もし私が紛争地域に生まれていたら、平和が1番だと教育されていなかったら、当たり前のようにテレビの前の人と同じ事をしたかもしれない。人間はこわい、と心の底から思った。

事件の朝、アメリカは抜けるような青空だった。雲1つない空で飛行機が炎を上げる様は、数年前のスペースシャトルの炎上の映像をフラッシュバックさせた。あの頃確か私は小学生で、子供ながらに恐いと思った。もう少し新しい記憶では、湾岸戦争の大陸間弾道ミサイル。あれもまだ子供の頃だが、世界では恐ろしいことが起こってるんだとしばらく頭に焼きついて離れなかった記憶がある。
今の子供たちも、当時の私のように、この映像は記憶の中にずっと残されるんだろうか。そう考えるとやるせなくなる。
私の会社も25階だての高層ビルだ。万が一何かが起こった場合、16階にいる私は逃げられるのだろうか、と考えた。

今回の事件は、短い時間でいろんなことを考えさせられた。
最悪の事態にならないよう、祈るしかない。
 

toka at 21:52│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
台風すごかったね。今週もご苦労様でした。